旦那さんどんな人?子供はかわいい?そんな話。
なんて無難なんだ、そらつまらん男と言われる。

でもAは殆ど答えることなく「子供が心配になってきた」と言って
帰ってしまった。

俺はAが何を考えているのかさっぱり分からなかった。

次の日だったAの旦那が怒鳴り込んできたのは。

妻がここに来たのは分かっている。
一体お前は何なんだ?
一体妻に何をした。
いつからこんな関係なんだ。
弁護士を通じてお前を訴える

こんな感じの事を胸倉掴まれながら言われました。

え?美人局?
俺はそれしか思いつかずにすいませんすいませんと
ひたすら謝っていた。

旦那は「もういい、妻を呼ぶ、そして洗いざらい貴様のやった罪を吐き出せ」
と、言い放ちAに電話をかけた。

でもAは出なかった。
旦那は「今日は家に居ると言っていたのに」と何度も電話をかけて
メールも送っていた。

その困った光景が少し面白くて少し冷静になれたんだと思う。
旦那に聞いてみたんだ。

「あの、ヤクザ関係の方ですよね?やっぱり」

旦那は凄い剣幕で怒り出して
「ふざけるなこのチンピラが!人の家庭を壊しておいてよくそんな口が聞けるな」

旦那はマジ切れモードだった、殺されると思った。
殺される前にHDDを初期化しなきゃならないけどどうしよう・・・
でもOドライブは一緒に墓に入れて欲しいなぁ。

そんな事を考えていた。

焦る旦那を他所にAは全然連絡しない。
一時間くらいたっただろうか、旦那のイライラは俺の家の屋根まで届いていた。

俺は勇気を出して言ってみた。
「何かの間違いですよ」

「お前が言うなぁぁぁぁ」

初めてリアルでこの台詞を聞きました。
そして凄く怒られました。
釈然としなかったけど良く考えたら

「何かの勘違い」と言うべきだった。