怒られているうちに分かった事がある
この旦那は良い人だ、間違いない。
説教されたけど、間違った事は言っていなかった。
そもそもここに来たのが間違いなんだけど
なんとかして誤解を解かなきゃと思った。

俺は事実だけを話した、Aはこの家に15分も滞在していない。
子供が心配だからと言って帰っていったと話した。

旦那は信じてくれなかった。
どうやらその日は子供を実家に預けていたそうな。
だから子供が心配で帰ることはありえないんだと。

旦那はAの行動を数ヶ月前から怪しいと思っていたらしい
携帯の発信記録を見たらしく、見慣れない俺の家の番号を不審に思った
そして電話帳で名前と住所を確認してカーナビの走行履歴を確認すると
俺の家と一致したらしい。

そりゃそうだ。

俺にも無実を実証できるアリバイはあった。
でもそのアリバイだけはどうしても秘密にしたかった。
説明もめんどくさかったし、なにより俺の人生が終ってしまう。

でもここで旦那に殺されるよりはましだと思い、旦那に話した。

「分かりました、真実をお話します、これから私が話す事は全て事実です
できれば話したくない、でも話したからには貴方には全部を理解してもらいます
その覚悟はありますか?」

精一杯凄んでみたけど、旦那に
「いいから話せ」
って即答された

俺は旦那を自分の部屋に案内した。
アニメのポスターやフィギュアを持ってなくて本当に良かった。
壁紙をつかさから飼ってるねこに変更しといて本当に良かった。

旦那は部屋に置いてあるギターをみて「こんものやるのか」
と吐き捨てた。

「いえ、友達居ないからバンド組んでないんです
弾けるのもアニソンですけど聞きますか?裏声でキモイけど」

俺はもう開き直っていた。